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特集:キャンべラの山火事

2003年1月18日午後、キャンべラをかつてない大きな規模の山火事が襲い、住宅530棟が全焼、2000人以上が避難するという災害がりました。これは、キャンべラの市の規模から言うと、大きな被害で、200軒に1軒の割合で家が全焼した勘定になります。史上希にみる干ばつ、住宅地に隣接した松林やユーカリの木々、高い気温、そして強風と、山火事をさらにあおる要因がいくつもあり、今回の惨事となったわけです。

我が家のある地域を北西の方角から写した写真。あの煙の下には、自分たちがいたのだ。 キャンべラの南西部を包み込んだ煙と火の粉。

はじめに、これらのページは、自分達の経験を記しておくために書いたもので、山火事の全体像をまとめたものではないということを断っておきます。被害の一番大きかったのは、Duffyという地域で、この地域だけで、250軒以上の家が全焼しています。次に被害の大きかったのは、Chapmanという地域で、子供たちの学校があるところです。。90軒ちかくが全焼しました。長女のクラスメイトにも家をなくした子がいます。我が家のある地域Kambahは、3番めに被害の大きかったところですが、ある意味で、この地域にまで火が届くとは誰も思っていなかったために、警察も消防も来てくれなかったという恐い体験もさせられました。