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2005年読書日記

読書だけでなく、読んだ本に関係ある映画などのことなども書いていけたら、と思ってます。まずは、とにかく、本を読まなきゃねぇ。

2005年12月29日

Magician's Gambit David Eddings著 読了しました。感想は2005年の読んだに書いています。そのまま Castle of Sorcery David Eddings著 を読み始めました。しばらく図書館からの順番待ちがあったので、その間購入していた最後の十二国記シリーズの巻を読んでしまいました。 「図南の翼」 小野不由美著 です。これまでの十二国記シリーズ同様おもしろかったです。

12月に入ってから映画もいくつか見ました。まず、 Harry Potter and the Goblet of Fire J.K Rowling著 の映画ですが、前回に比べて話がはしょられ過ぎで物足りませんでした。特撮などの技術は上がっているのだと思いますが、話の繋がり方が唐突だったり、不必要に長いシーンがあった割には大切な部分が欠けているようなところもあって、ちょっと残念でした。子役も前回ほど成長したって感じもなかったし。クイディッチ世界選手権の会場は迫力あったし、ボーバトンやダームストラングの生徒たちの登場シーンはとってもよかったと思うのですが、ダンブルドアは恐すぎたし、ハウスエルフは出てこなかったし、バーティ・クラウチJrがムーディに化けているというのが最初から見え見えで、これは原作とずいぶん違うな、と思ってしまいました。トライウィザード・トーナメントの最初の課題であるドラゴンのシーンは長すぎたと思います。

クリスマスのすぐ後には、 The Lion, the Witch and the Wardrobe C.S. Lewis著 の映画を見てきました。原作にかなり忠実ながら、それなりの工夫がしてあってかなりよかったと思います。前半かなりスローペースで、こんなのでナルニアに行ったら映画がすぐ終わってしまうよ、とちょっと心配しましたが、後半かなりスピードがあがったものの、前半でキャラクター描写が丁寧にされたせいで薄っぺらな話として終わらずによかったんじゃないかと思います。何の変哲もない長男のピーター君が次第に「男」に「王」になっていく様子がかっこよかった。次男のエドモンド役の子と次女のルーシー役の子は上手だったと思います。タムナスも次の映画が楽しみな役者さんです。白の魔女も迫力ありました。それと比べてアスランはだいぶ影が薄かったように思います。今ひとつアスランと子供たちの関係がきちんと築かれていなかったところがちょっとだけ残念でした。戦闘シーンも大画面では迫力あります。ロード・オブ・ザ・リングの戦闘シーンには劣りますが、今回の映画もニュージーランドの素晴らしい景色に圧倒されました。

2005年11月25日

Queen of Sorcery David Eddings著 読了しました。感想は2005年の読んだに書いています。そのまま Magician's Gambit David Eddings著 を読み始めました。しかし、それを読んでいる途中で寄り道して十二国記シリーズを読み始めてしまいました。 「月の影 影の海 (上)」 小野不由美著 から 「東の海神 西の滄海」 小野不由美著 まで5冊5日で一気に読んでしまいました。こんなに夢中になって読んだのは久しぶりです。手持ちの十二国記がなくなってしまったので、次が来るまでにベルガリアードシリーズを終わらせたいと思います。

子供たちにはまだ Harry Potter and the Prisoner of Azkaban J.K Rowling著 を読み聞かせています。後半に入りました。自分の好きな本を読み聞かせるのって面白いです。子供たちの反応も面白い。

2005年10月27日

Pawn of Prophecy David Eddings著 読了しました。感想は2005年の読んだに書いています。そのまま Queen of Sorcery David Eddings著 を読み始めました。

2005年10月25日

Harry Potter and the Chamber of Secrets J.K Rowling著 読み聞かせ終了し、そのまま Harry Potter and the Prisoner of Azkaban J.K Rowling著 に入りました。時々次女が「え~、○○はそれを夕食のときにやったんだよ、昼食のときじゃないよ。」などと映画との違いを持ち出します。それを横で聞いている長女が「バカだね~。本のほうが本当なんだよ。」などと茶化すものですから、なかなか先に進みません。

Pawn of Prophecy David Eddings著 残り四分の一くらいとなりました。ガリオンが大人たちと一緒にイノシシ狩りに行くところまで来ました。盲目の予言者の言葉からバラクに何か良くないことが起こるのは確実です。今夜は寝られないかも…。

2005年10月14日

私と同じく指輪物語が大好きという方がおもしろいとおっしゃっていたシリーズ「ベルガリアード物語」の第一巻 Pawn of Prophecy David Eddings著 を図書館で借りて読み始めました。魔術師、王家の血を引く若者、悪神などなど、正統派ファンタジーの始まり始まり、という感じです。

下の二人に Harry Potter and the Chamber of Secrets J.K Rowling著 読み聞かせ継続中です。ハーマイオニーがポリジュース・ポーションを飲んで猫になってしまうところまで来ました。

2005年9月28日

スタジオ・ジブリの最新作、Howl's Moving Castle(原作邦題「ハウルの動く城」)を子供たちと観にいってきました。英語吹き替え版でしたが、字幕のスピードにはまだついていけない子供たちにとっては丁度よかったと思います。主人公ソフィーは18歳とは思えないくらい大人びていて、90歳になってもなんだか違和感がなかったりしました。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの原作を図書館に予約してあるのですが、まだ順番がまわってきていないので、映画の前に読むことはできませんでした。映画も見て原作も読んだという人たちの話では原作にそれほど忠実ではないようなので、どのように変えてあるのか楽しみだったりします。映画だけの感想は、ジブリの前作「千と千尋の神隠し」と似ている部分が多かったように思います。住んでいる町や主人公の設定は違うのですが、「千と…」のハクと「ハウル…」のハウルはどちらも謎の美形で、どちらも人間ではないし、「千と…」の湯婆婆と顔なしは「ハウル…」の荒地の魔女に通じるし、勝手についてくる「千と…」の坊とスパイ鳥は「ハウル…」に出てくる犬ヒンに似ています。話の終わり方も「自分を取り戻す」ところで終わっている。もちろん「千と…」の場合は千尋の成長がその中核にあるわけですが、「ハウル…」の場合はそういうわかりやすいものがなく、どちらかと言うと不条理な現実を受け入れていく主人公の逞しさがむくわれたという形で終わっています。映画はとってもおもしろかったし、アニメショーンの楽しさをふんだんに盛り込んだ作品なのですが、では、この映画のメッセージは何だったのか、と考えると、「はて、何が言いたかったのかな。」と思ってしまったのでした。原作を読むとまた感想が違ってくるのかもしれません。

下の二人に Harry Potter and the Chamber of Secrets J.K Rowling著 読み聞かせ継続中です。

2005年9月23日

Harry Potter and the Philosopher's Stone 裏表紙

Harry Potter and the Philosopher's Stone J.K Rowling著 3度目の読了です。今回は次女と三女にほぼ毎晩一章ずつ読んできかせてやりました。しばらく映画ばかり観ていたので、久しぶりの原作はとってもよかったです。この裏表紙の絵になっている人はいったいだれだろうねぇ?ダンブルドアにしちゃ若いし、ハリーは大人じゃないし、このコミカルな感じはダンブルドアなんだけどなぁ、などと話ながら読みました。子供と一緒に読むと、子供たちから見たハリー・ワールドを垣間見ることができて、楽しかったです。そのまま Harry Potter and the Chamber of Secret J.K Rowling著 読み聞かせに突入しました。

ほんの少しずつではありますが、また The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring J.R.R. Tolkien著 を読んでいます。こっちのほうもここしばらく映画ばかりだったので、原点に帰ろうというわけです。何度読んでもいいです。

2005年7月22日

Harry Potter and the Half Blood Prince 表紙

Harry Potter and the Half Blood Prince J.K Rowling著 ハードカバー発売と同時にイギリスで姪っ子が買ってくれました。丁度連れ合いと二人でパリに行っていたので、読み始めは7月17日。これまでのハリーポッターに比べて読みやすく、5日で読んでしまいました。丁度連れ合いが男ばかりのスコットランド旅行に出かけていたこともあり、一日中読みふけることができたというのも短時間(?)で読めた原因かもしれません。思えば、連れ合いは大好きなバイク旅行に、私は大好きなハリーポッターの世界に浸ることができたのですから、幸せといえましょう。このハリーポッター第6巻、こんなところで終わってしまって、次の巻でちゃんとシリーズを終えることができるのでしょうか。

2005年5月24日

The Da Vinci Code 表紙

The Da Vinci Code Dan Brown著 読み終えました。久しぶりに夜中まで読みふけった本でした。ミステリーとしてはそれほどすごいとは思いませんでしたが、次から次へと出てくるシンボルの解釈やらがおもしろかったです。ルーブル美術館やウェストミンスター寺院などの有名な建物の描写なども行って見たいと思わせるところがありました。

Cracking The Da Vinci Code 表紙

同じ友達が持っていた Cracking The Da Vinci Code Simon Cox著 を拾い読みしています。ダヴィンチコードのどこまでが史実でどこまでがフィクションだとか、登場人物の名前の由来だとかが書いてあります。こういうのの類は「おもしろい」と思うことはありませんが、写真が綺麗です。

2005年5月1日

The HitchHiker's Guide to the Galaxy 表紙

封切られたばかりの The HitchHiker's Guide to the Galaxy Douglas Adams著 を観にいきました。この話には本から入った私ですが、もともとはBBCのラジオドラマだそうです。本はとってもシニカルで大笑いして読みました。その後テレビドラマにもなりましたが、今回は初の映画化です。作者のダグラス・アダムズ氏は故人ですが、亡くなる前に映画化を想定して脚本を書いていたそうで、それを元に今回の映画が作られています。もとより本と同じものを期待して行ったわけではありませんが、自分の思い描いていたものとはずいぶん違うところもあって、前半はちょっと戸惑ってしまいました。後半はなかなか良かったと思います。キャストも豪華で、主役のアーサー・デントにイギリスのテレビシリーズThe Officeで活躍したMartin Freeman、根暗のロボットマーヴィンの声はハリーポッターシリーズでスネイプを演じるAlan Rickman、ナレーターにはStephen Fryなどなど、それぞれいい味出してくれてます。

The Da Vinci Code Dan Brown著 読みはじめまて一週間で半分まできました。さすがにベストセラーだけあって、すいすい読めます。いちばんおもしろいのは、主人公が記号学に関して薀蓄をたれるところでしょうか。世の中にはまだまだいろいろおもしろいことがあるものだ、と感心して読んでます。

2005年4月24日

Castles Alan Lee, David Day共著 (Harper Collins 1984) を図書館で見つけて読みました。感想は「読んだ」のページに書きましたが、こういうのが図書館でさりげなく置いてあるのが嬉しかったりしました。

今年はイギリスに里帰りするついでにパリに3泊4日の小旅行をしたいと思っています。その中にルーブル美術館も入れたいと思っているのですが、やはり、その前に一応話題作を読んでおかなければ、というわけで、友人から The Da Vinci Code Dan Brown著 を借りてきて、読みはじめました。去年最も読まれた本だそうで、流行に思い切り乗り遅れていますが、とりあえず一気に6章まで読みました。舞台がルーブルなので、読もうと思ったわけですが、ダヴィンチの絵に隠された「記号」や、超保守的なカトリックの集団のことなど、いろいろおもしろそうです。

次女と三女へ Harry Potter and the Philosopher's Stone J.K.Rowling著 を読み聞かせ継続中です。トロルを退治してハリー、ロンとハーマイオニーが仲良くなるところまできました。

2005年4月15日

The Last Order Graham Swift著 を下敷きにした映画(マイケル・ケインがジャック役で出ています)を見ました。DVDで借りてきたのですが、本を読んだばかりだったので比較してしまいましたが、全体として良い出来だったと思います。本のほうが奥が深いのは仕方ありませんが、独立した映画としても十分楽しめるものだと思いました。個人的にはジャックとヴィンスが原作のイメージにぴったりでした。

Sideways Rex Pickett著 を下敷きにした映画を観にいきました。こちらは劇場で友人夫妻と連れ合いと4人で大笑いしました。原作は読んでいませんが、とにかく笑いました。最初ワインの味などにウンチクをたれる主人公に「何これ」と思っていたのですが、ワインの飲み方云々は置いといて十分楽しめる映画だと思います。主人公とその友人が友人の結婚前に旅行に行く話なのですが、この2人が全然タイプの違う二人でおもしろいです。原作を読みたいというようには思いませんでしたが、読んでみるとまた違ったおもしろさがあるのかもしれません。

次女と三女へ Harry Potter and the Philosopher's Stone J.K.Rowling著 を読み聞かせ継続中です。

2005年4月4日

The Last Order Graham Swift著 読了しました。久々に夜中まで起きて続きが読みたくなった本でした。感想は2005年の読んだに書いています。

下の二人が The Horse and His Boy C. S. Lewis著 の言い回しなどが難しくておもしろくない、と言うので、気分転換に読み聞かせの本を替え、現在は Harry Potter and the Philosopher's Stone J.K.Rowling著 を読み聞かせています。何度も映画を見ているせいか、こちらのほうはほぼ問題なく進んでいます。

2005年3月11日

The Last Order Graham Swift著 を継続読書中です。イギリス労働者階級にある男たちの内面を、コックニーに近い英語で語っています。ジャックが病死したそのお葬式の後、レイ、レニー、ヴィック、ヴィンスの4人組がジャックとの思い出を織り交ぜながら遺灰を散布する過程が主な内容なのですが、だんだんと明らかにされてゆくジャックを含めたそれぞれの過去とその時代のイギリスの様子が、とてもイギリス的です。しかし、普遍的な要素もふんだんなのが読んでいておもしろいところです。労働者階級的な言い回しもおもしろくて、例えば「死のうとしている」というのに"pegging out"という表現をあてていたりします。このPeg outというのは、二人もしくは三人でやるトランプゲームのクリビッジから来ていて、いわゆる「あがり」なのですが、パブなどでこういうトランプゲームに興じる男たちを彷彿とさせおもしろいのです。

平行して The Fellowship of the Ring J.R.R. Tolkien著 の再読を始めました。ピーター・ジャクソン監督で映画化された「ロード・オブ・ザ・リング」もスペシャル・エクステンディッド・エディションのDVDが発売され、終結しましたが、その映画の大きく感動したものの、もとからあったイメージが侵されてきていることに気がつきました。ここで原作そ再読して指輪の世界を再確認しようと思っているのです。

2005年2月14日

A Muggle's Guide to the Wizarding World - Exploring the HARRY POTTER Universe Fionna Boyle著 読了しました。なので、連れ合いお勧めの The Last Order Graham Swift著 を読み始めました。イギリスの芥川賞とも言えるThe Booker Prizeを1996年に受賞し、映画にもなった作品です。邦訳は 「ラスト・オーダー」 真野 泰訳 (中央 公論社) で出ているようです。イギリスの中年男の悲哀みたいなものを描いた作品らしいのですが、さてイギリス人でもなく男でもない私が連れ合いと同じように感動することができますかどうか…。

ひきつづき The Horse and His Boy C. S. Lewis著 を読み聞かせています。

2005年2月10日

A Muggle's Guide to the Wizarding World - Exploring the HARRY POTTER Universe Fionna Boyle著 をほぼ読み終えました。ハリポタの復習という意味では、それなりにまとめてあったと思います。結構忘れているものです。そして、かなり映画に犯されてしまっているところも…。本と映画の比較コーナー、イギリス英語の解説コーナー(アメリカ向けに書かれているのでしょう)などがおもしろかったように思います。

次女と三女に The Horse and His Boy C. S. Lewis著 を読み聞かせています。前に何度か読んだのに内容を忘れてしまってました。私の中では、ナルニアシリーズの中で一番印象の薄い本です。邦訳では題名が「馬と少年」になっていたと思うのですが、英語だとより馬のほうに重点が置かれているような感じがします。その割にと言ってはなんですが、これまでのところ「少年」の視点で語られているので、何故his boyというようになっているのか、ちょっと不思議に思っているところです。

2005年1月11日

クリスマス・プレゼントに A Muggle's Guide to the Wizarding World - Exploring the HARRY POTTER Universe Fionna Boyle著 というのをもらいました。言わずと知れたハリー・ポッターシリーズですが、それの参考書みたいなもんです。ハリー・ポッター1巻から5巻までに出てくるいろんな情報をわかりやすくまとめているだけでなく、ハリーの作者J.K.Rowlingがインターネットのチャットルームやインタビューで明らかにした「本には書いてなかったけど作者がこう言った」ことなども載せてあります。登場人物のまとめ、背景からホグワーツで教えられる科目とその時間割なんかもまとめてあります。今年の7月半ばには第6巻が出版されるということなので、その下準備にこういう本を読むというのも悪くないですよね。